「ホットヨガを始めたのに、逆に体重が増えた…」そんな悩みを持つ初心者の方は意外に多いです。ホットヨガはダイエットやデトックス効果が期待されるフィットネスですが、開始後すぐに体重増加を感じる人も少なくありません。その原因は単純な運動不足ではなく、生活習慣や体の仕組み、栄養バランスなど複合的な要因によるものです。ここでは「ホットヨガで太った」と感じる原因とその対処法について詳しく解説します。
原因1:筋肉量の増加による一時的な体重増加
ホットヨガは、柔軟性を高めるだけでなく、筋力トレーニングの要素も含まれています。特に常温ヨガよりも高温多湿の環境下では筋肉が活発に動くため、筋繊維が微細に損傷し、修復・成長する過程で筋肉量が増えることがあります。
- 筋肉は脂肪よりも重いため、見た目は引き締まっていても体重は増加することがある
- 特に下半身(太もも・お尻・ふくらはぎ)や体幹の筋肉が発達しやすい
- 基礎代謝が上がることで、長期的には脂肪燃焼効率が向上する
このように、筋肉量の増加は「健康的な体重増加」であり、太ったわけではありません。
原因2:運動後の過食
ホットヨガ後は大量の汗をかくため、体内の水分とともにエネルギーも消費され、空腹感が強まることがあります。結果として、運動後に必要以上のカロリーを摂取してしまうケースが多く見られます。
- 「運動したから少しぐらい多く食べても大丈夫」という心理的な安心感
- ナトリウム不足による塩分を欲する気持ちが強くなり、スナックやファストフードに手が伸びやすい
- 水分補給と称して高カロリーなスポーツドリンクを摂りすぎる
対策
- 食事は運動前後で調整し、たんぱく質と低GI食品を中心に摂取
- 水分補給は無糖の水か電解質入りのドリンクにする
- お腹が空いても、ゆっくり食べることで満腹中枢を刺激する
原因3:水分貯留(むくみ)
ホットヨガでは大量の発汗がありますが、それにより一時的に水分バランスが乱れることもあります。特に初心者は体が慣れていないため、むくみが生じやすい状態です。
- ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどの電解質バランスが崩れる
- 水を飲みすぎると体が「ためこもう」としてむくみが悪化
- 月経周期やホルモンバランスの影響も関係
対策
- 適量の水分補給とバランスの取れたミネラル摂取(例:スポーツドリンク、ココナッツウォーター)
- 食事でカリウムの多い食品(バナナ、ほうれん草、アボカド)を意識する
- マッサージや軽いストレッチでリンパの流れを促進
原因4:消費カロリーの過信
ホットヨガは運動強度によって消費カロリーが異なります。60分間のクラスでも個人差が大きく、「思ったよりカロリーを消費していなかった」こともあります。
- 初心者の場合、フォームが安定しておらず筋肉の稼働率が低い
- 運動強度が低めのリラクゼーション系ヨガでは消費カロリーは200〜300kcal程度
- ヨガだけで脂肪を大幅に減らすのは難しいため、食事管理と組み合わせることが必要
ホットヨガを始めたのに太ったと感じるのは、筋肉増加・食生活の変化・むくみ・カロリー過信といった複数の要因が関係しています。しかし、これらはすべて「よくある反応」であり、正しい知識と対処法を知ることで改善が可能です。大切なのは短期的な数字に一喜一憂せず、長期的な健康と体質改善を意識することです。継続は力なり。自分の体と向き合いながら、正しい方法でホットヨガを楽しんでいきましょう。
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